手足のしびれには放っておいても、放っておいてよくないしびれがあります。
手足のしびれ受診した方が良いでしょうか?
「正座のあとに足がジーンとしびれた」「腕枕で寝ていたら手がしびれた」「足を組んでいたら足がしびれた」
一度は皆さん経験された事があるのではないでしょうか。
このような正座やうたた寝のしびれですぐに病院を受診する方は少ないですよね、それはしびれが放っておいても自然に良くなっていくことを多くの方がけいけんしているからです。
しびれは「脳」「脊椎」「末梢神経」のどこかで感覚神経の調子が悪くなることで生じます、正座やうたた寝のしびれは末梢神経が長時間圧迫されることに依って起こるのです、なので多くは自然におさまります。
しかし、腰部脊柱管狭窄症のように脊椎を数年間かけて脊椎をしめつけることで足にしびれを来すことあります。
又、脳卒中のように一瞬で手足にしびれを来すこともあります、「ジンジン」「ビリビリ」「麻酔がかかったような」「焼けるような」など、どのしびれも不快で一刻も早く取り除きたい気分に共感します。
- 数日様子をみてもしびれがなかなかおさまらない
- しびれはいつになったらよくなるのか
と言う不安を感じつつ、適切な受診のタイミングを逃してしまう方もいます。
その他心配のないしびれもあります。
「起床時の一時的なしびれ」一部分が圧迫されて血液循環が悪くなったためにおこるしびれは起きてしばらくすれば治ります。
「同じ作業をする方や、機械的な動作を常に行っているような方の部分的なしびれ」同じ筋肉を使い続けらたり神経の疲労や圧力等によって血液循環の悪化によって起こってくる方はその作業を止め、一時的な休息をとるなり、体操をすれば治ります。
「指や手首がしびれたり痛んだりする」腱鞘炎など手根管症候群が疑われます、特に手を使う仕事をしている女性に多いです。症状が治まらないようであれば整形外科で受診をされる事をお勧めします。
しびれで大切な事は放っておくと良くないしびれがあるということで、次に挙げるようなしびれは、早めの神経内科に行くことをお勧めします。
- 顔を含むしびれ
- 力の入りにくさを伴うしびれ
- 排尿のしにくさを伴うしびれ
- 数日で広がる.強くなるしびれ
- ふらつきを伴うしびれ
このようなしびれは、感覚神経にとどまらず運動神経も巻き込まれている場合があり、回復に時間を要する事が多いように思います。
例えば脳卒中、じゅうどの脊椎板ヘルニア、脊椎炎、ギラン.バレー症候群と言った病気によるしびれでは、早期の診断、治療が回復のために大切となります。
しびれについて悩みがあれば、気軽に神経内科へ相談してください。